
コシャリ
これがコシャリというもの。エジプトの庶民的食事で60円くらい。 マカロニとパスタとコメとマメを茹でてトマトとニンニクのソースをかけたもの。案外美味しいし、量もある。
2006年12月27日から2007年1月8日まで。世界3大遺跡の一つエジプトを訪ねた。 ヨーロッパ経由でカイロまでの道のりは遠く、エジプトについてもカイロから南端のアブシンベルまでは陸路で1000kmを超える実に長い距離である。 12日間もあれば、他にも寄り道(紅海とか西方オアシスとか)できるかもと思ったが、国内移動は思いのほか時間がかかり、 また見所も満載なので、遺跡のハイライトを順に回るだけで精一杯であった。
一路エジプトへ。アムステルダム経由でトランジットいれて21時間。 エジプト到着は午前2時。薄明かりになるまで待って、バスで市内へ。
昼まで寝て、エジプト考古学博物館へ。 博物館というか遺跡の一部やらなにやらが無造作に並べてあって巨大な倉庫のようだ。 ツタンカーメンは流石に美しいし、副葬品の品々は金銀財宝ではなく「金金財宝」であった。 2時間たっぷり見学した。
腹も膨れたので、ルクソールへの交通手段の確保。駅に行くと窓口はまるで戦場のよう。 で、あっけなく1等も2等も5日先までフルだって…しかたなく長距離バスターミナルへ。 こちらも当分席はない。困った。。。カイロ足止めか!? そう、ここはアラブ文化圏でコネ社会である。不本意ながらも旅行代理店に飛び込んだ。 そしたらあっけなく明日の夜行列車のチケットが出てきた。さすが。ルクソールのホテル込みで高いけど。
今日はリーマンパッカーらしく金にモノを言わせてさくっとタクシーを1台チャーター。ピラミッド群を片っ端から見て回る。 まず遠いほうからと思い、ダフシュールへ。しかし、なんと運ちゃんは安請け合いしたものの、道を知らない。 行く先々で道を聞きながらなんとか到着した。

チケット売り場から赤のピラミッドまでは見えないほど遠い。自力でバスで来たら死ぬな。 赤のピラミッドとはいうものの、どう赤いのやら。かよりんがTVで見たといったのはコレのはず。 ピラミッドは無料で内部に入れるが、狭くてかがまなければ通れないほどの小さな通路が、しかも急な階段。 どこぞの体育会系のシゴキであったよな。中はぽっかり直方体の何もない部屋があるだけで見るものはなし。 空気が澱んでいて長居する雰囲気でもない。で、案の定筋肉痛になった。

ダフシュールから半分距離を戻して、サッカーラの階段ピラミッド。ぼちぼち観光客も多くなってきた。 ここからだと砂漠の向こうにギザのピラミッド群もかすかに見える。 ピラミッドといってもいろんな形があるもんですな。

さて、早くもこの旅のメインイベント『ギザのピラミッド群』。スフィンクス側の入り口から。 実はスフィンクスの視線の先にはKFCがある。後ろはカフラー王のピラミッドとメンカウラー王のピラミッド。 写真やTVなどでよく見るアングルだから、感動というか、あああれか…ってな感じ。

スフィンクスから1時間くらい歩いた反対側。3つのピラミッドがきれいに見えるパノラマポイントなる場所。 普通はツアーの車でくるか、ラクダや馬をチャーターするらしい。 しかしながらラクダ屋は噂どおり暴利のボリボリで話すだけ無駄。俺には立派な足がついている。 写真はポリスに撮って貰ったが、さすが慣れたものでポーズをとらされこのような一枚が。当然有料だ(笑)
夜行列車でルクソールへ。1等だったはずのチケットは実は2等で、車内は寒いし子供が泣きっぱなしだし。 しかも遅い!ちんたら走って時折なんでもないところでしばらく止まる。 ルクソールについたのは昼過ぎ。

ピラミッドは巨大ですごいけど、壁画や彫刻の類は一切なかったから、 こういう感じだとなんかゆっくり見て回る気分になる。 壁とか柱とかにあの「ヒエログリフ」がビッシリ書いてあると、 あーエジプトだなぁって太古の人の営みとシンクロ(するはずもないのだが)する気分に。

ルクソール神殿はルクソールの市街の真中にあって、まるで公園の中のよう。このそびえたつオベリスク。 そう、2本あるはずのうち、もう一本はパリのコンコルド広場に立っている。 それは正規に取引されたのでフランスは悪くない。それより大英博物館にある盗品の品々はどういうこっちゃ。
ルクソール西岸は公共交通機関がないので、ツアーに乗る。自転車とかありえない。

ただの谷。本当か嘘が上に見える山が天然のピラミッドなんで墓地になったとか。 たくさんの洞窟があり、それらが全部王の墓なんだが、チケットはそのうち好きな3箇所に入れるらしい。 片っ端から全部入ることはできない。ツアーガイドが3箇所選んでくれるのだが、どうも時間短縮で空いてるところを選んだ感じ。 しかし、まあ、どの墓も同じようなもん。壁画がすばらしいが写真撮影禁止。

かつてテロによる観光客襲撃事件で日本人の新婚さんが亡くなった事件のあったところ。 今はここに限らず、すごい厳重な警備体制だ。遺跡の入場ゲートには空港さながら金属探知ゲートと荷物のX線検査がある。 で、見える地平線にはちらほらと兵士の姿が。こんな厳重だから大丈夫と見るべきか、こんなに厳重にしないと危ないと見るべきか。 しかし、砂漠の山の中に忽然と現れる遺跡は素敵だ。
宿で仲良くなったインドネシア人の紳士とパキスタン人の若者と一緒に車をチャーターしてアスワンに行くことにした。 途中2箇所の遺跡を見るという。車は武装した車に先導されコンボイを組んでいく。

すごくよかった!!!壁画の保存状態がよく、美しい。 基本的に外国人が勝手に移動してはいけないエリアにあるのでコンボイでどっと観光客が押し寄せ、どっといなくなる。 それでもごった返した感じではない。俺的にはイシス神殿より良い。

車チャーターだけどガイドはいないので。自力じゃみつからなかっただろうクレオパトラのカルトゥーシュ。 HISのツアーが一緒のコンボイで来てた。その日本語ガイドさんが説明してるのを小耳に挟んで発見! HISなんて航空券だけかと思ってたけど、ちゃんと添乗員付のツアーもやってて、こんなコンボイ組まなきゃ行けないところに来るのね。 西遊旅行社とかならわかるんだけど

アスワンには昼に到着。午後はぶらぶらと市内を探索。スークで見かけたスパイス屋。 エジプト人はスパイスの粉でもピラミッドを作っている。色とりどり鮮やかで見てるだけで美しい。 しかし、サフランはただの紅花。花粉入りじゃないと意味ないってゆーの!

夕方にかけて、フルーカというヨットをチャーターしてナイル川をのんびり遊覧。 ナイル川のサンセットと決めたのだが、日が落ちると寒すぎ。おっちゃん操縦下手でどんどん抜かれて遅いし。 まあまあ優雅なひと時を過ごした。

この旅行の第2のハイライト、アブシンベル宮殿だ。なんと3時起床、4時出発。 コンボイを組んでいくため。アスワンから280kmもある。休憩なしで走りぬける。北回帰線を越え、もうほとんどスーダン国境地帯。 さすがに暖かい。
ばーん!!!と圧巻。壁画も美しいし、彫刻もいいし、ロケーションもナセル湖を目前にしてバッチリ。 この遺跡、本当はナセル湖に沈む予定を現代建築技術で移設したんだよね。残しておいてくれてよかった。

本当は昨日のツアーで行く予定だったんだけど何かの手違いでいけなかったので今日自力で行く。 でもタクシーで行って、かつ、この遺跡は島にあるので船にのって、全部交渉しても絶対ツアーの方が安い。 こちらも、ダムに沈む予定を移設された遺跡。

エジプトは基本的にイスラム教の国なんだけど、キリスト教もちゃんとある。多分日本なんかよりよっぽどちゃんとある。 原始キリスト教っていうのか?コプト教はかなりメジャーな存在みたい。

さらに暇を持て余し、ナイルのほとりでビールを飲んで、水タバコを嗜んでみる。 リンゴフレーバー。普通の紙タバコよりよっぽどソフト。吸い込むとボコボコって煙が水を通ってくるわけだが、 水圧があるのでかなり力強く吸い込まねばならず、口先だけでは吸えない。イランでも吸ったけど同じだね。

帰りは1等車で、寒くなく、ゆったりとカイロに戻ってきた。さて、贅沢にナイルのナイトクルーズに行く。 ビュッフェスタイルの高級料理。味はどーってことないけど、ショーが目当て。 ベリーダンスもよかったけど、スーフィーダンスというやたらぐるぐる回る踊りがすごい。 ちなみに、観光客代表でこのベリーダンスのお姉さんと一緒に踊った。写真を撮られて買わされたけど、OKね。

ただの駅なんだけど、時計の文字盤が当然アラビア数字。算用数字のことをアラビア数字という言い方をするけど、 本物のアラビア数字はこうだ。で、旅行者といえどもさすがに数字くらい読めるようにならないとアラブ諸国は無理。
コプト博物館を見学。カメラは持ち込み禁止。イスラム国において意地でもコプト教を守っている人たち。 その博物館はエジプトのどの博物館や遺跡よりも、管理という点でクオリティーが高い。 ライティングから展示方法から見事としか言いようが無い。宗教の差なのかね。

ちゃんとバリバリお祈りやってた。神父さんが水まいてたし。しかしこういう風船の装飾ってどういうセンスなんだろう。 東南アジアなんかでも荘厳な遺跡に電飾ついてたりするしね。風化してなくて生きているということか。

こちらはイスラム教。カイロ随一のモスク。シタデルという世界遺産にもなっているイスラム地区の一角。 お祈りの時間は観光客は入れない。靴は脱ぐ。イスタンブールのブルーモスクに似ていると思ったら、似せて作ったらしい。

予定通り予備日が1日余ったので、ピラミッドをもう一回見ておく。 この写真はピラミッドから砂漠に向かって30分ほど歩いた丘のふもとから。 6つのピラミッドが見えるこの角度が重要で、絵葉書で見つけて再現しようとひたすら歩いた。 あと、太陽がもうちょと角度がついてピラミッドの陰影がつけば文句ないんだけど。 というか、こお写真を撮るために再訪したほど。3時間くらい太陽待ちした。 冬なので、なんだか雲が多い。
カイロ発が例によって未明なので、深夜に空港へ。捕まえた善良そうなタクシーは英語がわからず。 エアポートで通じないが「ジャパン」といったら判った!と。。ちゃんと空港に向けて走り出した。 ところが、途中で車が壊れる。しかたなく他のタクシーに乗り換え。可哀相なのでちょっと多めに払ってあげた。 2台目のタクシーはちゃんと観光客料金で走ってくれた(笑)。
アムステルダムで7時間トランジット。市内に出る気もせず空港で生ビールを飲み、ゆったりと帰国に向けて体を戻す。
エジプトはさすが世界の観光地だけあって欧米からの観光客も多い。イスラムの国でありながら不自由な感じがない。 遺跡や観光地などでは女性の肌は全然OKだし、ビールも飲める。 欧米人という種族は人に合わせるということをしないから観光地としては当然こうなる。
気候的には12月、1月は暑くないのでベストシーズンと言われているが、逆に非常に寒かった。 灼熱の砂漠を想像していただけに防寒着の装備が貧弱だったことを後悔。安宿には暖房はないから朝晩は寒くて辛いほどだ。
さて、肝心の遺跡だがピラミッドというのは我々はTVなどで見慣れているせいもあって、新鮮な驚きは薄い。 しかもピラミッドには壁画も彫刻もなく、じっくりと見るものは特にない。まさにただのピラミッドである。 内部に入ってもがらんどうの四角い部屋があるだけだし、外から眺めてロケーションを観賞するもの。 一方、ルクソール以南の神殿遺跡は壁画、彫刻、ヒエログリフなど、見飽きない。 とはいうものの、点々とあるので満腹にはなってくる。
お土産などの値段交渉の激しさはさすがアラブ。アジアの比ではない。喜捨の精神でいくしかない。
個人的にはアンコールワットの勝ち。